2021年09月23日
土の再利用についてのお話です
こんにちは!園芸部長です!
今年の関東圏は9月に入ってすぐ涼しくなったおかげで、近年にしては長く秋を感じています。
秋といえば夏と冬の狭間…夏の植物を撤収して冬の植物を植え付けるための準備期間ですね!
今年は長雨→カンカン照り→長雨→カンカン照りの繰り返しだったので、アブラムシやハダニだけでなくうどんこ病なども発生しやすく大変な夏でした…。弊社の屋上庭園は風通しが良すぎて滅多にうどんこ病は発生しないのですが、今年は雨による加湿が上回ってしまいました…。
そんなこんなで今年は秋ナスを味わう前にナスの木がギブアップを迎えてしまい、泣く泣く撤収したのですが、せっかくブログ当番とタイミングが重なったので私流の土の再利用をつらつら書いていこうと思います。
昨年からコロナ禍の影響でガーデンニングが盛り上がっていますが、ナスやトマトをひと夏楽しんだあと、どうしても残ってしまうのが古い土…。私も園芸を始めた当初は扱いに困っていました。
一般的な古い土の再生手順は、①乾かした土をふるいに掛け微塵を取り除く→②ビニール袋に入れたりして消毒する→③堆肥を混ぜる…といったところかと思います。
しかし私の場合、①のふるいに掛ける作業が非常に面倒くさく億劫で、しかも微塵は出てしまうからどこに捨てればいいの…となってしまったので、ふるい掛けを省略できる方法を色々試していました。結局微塵も団粒構造の中に入れ込んでしまえばいいと気づいたので、堆肥をたっぷりつかって土中微生物様のお力を借りる方法で落ち着きました。
植物を撤収後大きな根塊を取り除き、腐葉土や牛糞などの堆肥・土のリサイクル材・米ぬかをよく混ぜ合わせます。量は適当です。気持ち多めに入れます。細根はこのあとの過程で微生物のご飯になって分解されるので取り除きません。
よく混ざったら土嚢袋に土を入れ、水をたっぷりかけてやったあと、夏場なら1ヶ月ほど放置します。土がカラカラだと微生物の活動が落ちてしまうので、日照りが続いたときは水をかけて濡らします。
冬場や春先などは低温で微生物の活動が鈍くなってしまうので、透明なビニール袋の中に少し湿らせた土を入れておくと、中が温室状態になって寒い間も微生物が元気に活動してくれる気がします。
ちなみに病気や虫が湧いた土は必ず消毒を行って下さい。とはいってもプランターだと土壌病や線虫等の被害は殆どないと思いますので、具体的にはコガネムシの幼虫が湧いた場合に対応することになると思います。コガネムシ幼虫が発生した土を丈夫なビニール袋に入れてしっかり口を閉じ、梅雨明けまで放置しておけば高温か飢えで死にます。
土がいい感じにつぶつぶフワフワになってきたら、植え付ける植物にあわせて赤玉土や腐葉土を加えて元肥・苦土石灰等を混ぜれば使用できます!
余談ですが私のオススメ土壌改良材はもみ殻です。水はけを良くするだけじゃなく、種まき後の保湿や、微生物のエサにもなるとても便利な資材です!欠点は自然素材なので時期によって売り場に並ばないことがあるところです…ちょうど今くらいですね…お米の収穫期が落ち着くまで首を長くして待ってます。
こんな感じで土壌改良材がたくさんあります。ブレンド済み培養土は今年は買ってません!
筆が乗ってしまい長々語ってしまいましたが、土作りはハマると奥が深くて楽しいです…。
コロナ禍で園芸に興味を持たれた方は是非土作りにも挑戦してみて下さい!