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2024/05/02

4〜6月の残業が損?社会保険料への影響を解説

4〜6月の残業が損?社会保険料への影響を解説

4月〜6月の給与と残業代が、その後1年間の社会保険料に大きな影響を与えることをご存知ですか?

このコラムでは、4月〜6月までの給与が社会保険料に与える影響や、社会保険料を賢く管理する方法について解説します。

4月〜6月の給与が1年間の社会保険料を左右する!?

社会保険料はいつ決まるのか?

社会保険料は、「入社時」「定時決定(年1回)」「随時改定等(大きな変更があった場合)」の3つのタイミングで決定されます。

このうち、定時決定は毎年7月に行われ、4月〜6月までの3ヶ月間の給与の平均額(標準報酬月額)を計算し、9月〜翌年8月までの1年間の社会保険料が決まります。

4月〜6月は社会保険料を決める大事な時期

毎年4月〜6月までの給与は、その後1年間の社会保険料を決める重要な期間です。

この3ヶ月間の給与の平均額は「標準報酬月額」と呼ばれ、残業代も含めた平均額が社会保険料の計算の基礎になります。

この期間に残業が多いと、標準報酬月額が高くなってしまい、その結果、1年間の社会保険料が上がることになります。逆に、この時期の残業が少なければ、社会保険料を抑えることができます。

4月〜6月の残業が社会保険料アップの原因に!

4月〜6月の残業代は標準報酬月額に含まれるため、この期間の残業が多いと、社会保険料が高くなるというカラクリがあります。

社会保険料は、標準報酬月額に健康保険と厚生年金の保険料率をかけて計算されます。

保険料率に基づいて計算された保険料は、会社と従業員で半分ずつ負担することになっています。
※保険料率に関する詳細は、全国健康保険協会のホームページをご覧ください。

具体例で説明しましょう。
通常の月給が20万円で、4月〜6月までの3か月間、毎月5万円の残業代が発生した場合を考えてみます。

標準報酬月額は以下のように計算されます。

 (20万円 + 5万円)× 3ヶ月 ÷ 3 = 25万円

仮に健康保険料率が10%、厚生年金保険料率が18%だとすると、月々の社会保険料は次のようになります。

 残業代なし: 20万円 ×(10%+18%)÷ 2 = 2.8万円
 残業代あり: 25万円 ×(10%+18%)÷ 2 = 3.5万円

つまり、残業代が発生すると月々7,000円も社会保険料が増加してしまいます。
1年間でみると、84,000円の差が生じることになります。

 

社会保険料を賢く管理するための方法

社会保険料を賢く管理するための方法

4月〜6月の残業時間の調整で社会保険料をコントロール

社会保険料を管理するためには、4月〜6月の残業時間をコントロールすることが効果的です。

この時期の残業が多くなりそうな場合は、会社と相談して残業時間の調整を検討しましょう。

例えば、4月〜6月の繁忙期に集中して残業していたのを、他の月に分散させるなどの工夫ができないか確認してみると良いでしょう。

給与明細のチェックと疑問点の確認が大切

給与明細をチェックし、標準報酬月額と社会保険料の変動を把握することも重要です。

4月〜6月の明細は入念に確認し、前年と比べて大きな変動がないかチェックしましょう。
特に、標準報酬月額が前年と比べて大幅に変更されている場合は、必ず確認するようにしましょう。

もし疑問点があれば、会社の担当者や社会保険労務士に確認するのがおすすめです。
専門家のアドバイスを受けることで、適切な社会保険料管理につなげることができます。

ライフプランに合わせた社会保険料管理を

将来のライフプランに合わせて、標準報酬月額と社会保険料のバランスを考えることも大切です。

必要な保障を確保しつつ、無理のない範囲で社会保険料を管理していくことが、賢い社会保険料対策と言えます。

社会保険料は、自身の将来を支える重要な資金です。しかし、支払いが大きな負担になってはいけません。

4月〜6月の給与管理と、長期的な視点に立った社会保険料の調整を心がけることで、安心した老後生活につなげていきましょう。

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