2025年8月27日

家計の優先順位って?

  • 個人のお客様
家計の優先順位って?

家計管理をしていて、「想像していたよりも、お金が残らない…」と感じることはありませんか?
その原因の多くは、“お金の使い方に優先順位がついていない”ことにあります。

収入には限りがあるからこそ、あらかじめ「何にどの順番でお金を使うか」を決めておくことが、将来の安心につながります。

このコラムでは、自分に適した優先順位を誰もが立てることができるよう、事例を交えて解説しています。

家計の優先順位とは?

「限られた収入をどう配分するか?」という家計のお金配分の優先順位です。
なんとなくお金を使っていると、教育費や老後資金といった大きな支出に備えられず、将来の家計が不安定になります。

私たちライフプランコンシェルジュでは、家計を考える際に「生活の基盤を守る」「緊急時の備えをつくる」「将来のための資金を準備する」「人生を楽しむ」そして、「贅沢」を分けて考えることを大切にしています。

家計の5つの優先順位

① 生活の基盤を守るお金

・住居費、光熱費、水道代、食費、通信費、交通費、定期的な医療費。
・子育て世代の方は、義務教育・幼稚園・保育園に関する最低限の費用など。

これらは家計の「土台」。まずは、生活を維持することが第一です。

② 万一に備えるお金

医療保険・生命保険などの最低限の保障
・緊急資金(生活費3〜6か月分を目安)

公的制度(健康保険、高額療養費制度、遺族年金など)を確認したうえで、不足部分を補うのがポイントです。

③将来に向けて準備するお金

ここで重要になるのが「教育費」「老後資金」「介護費用」です。

●教育費

進学先により大きく差があります。

 - 国公立大学:4年間で約315万円
 - 私立文系:4年間で約488万円
 - 私立理系:4年間で約622万円
 - 医歯系:6年間で約2,238万円

参考:
国立大学等の授業料その他の費用に関する省令
文部科学省「私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査結果」
(独)日本学生支援機構「令和4年度学生生活調査」

●老後資金

総務省の家計調査によると、夫婦2人の老後生活費は「月25.7万円程度」。
退職後20年を見据えると、”約6,000〜7,000万円”の資金準備が必要になります。

参考:
総務省「家計調査」(家計収支編_二人以上の世帯)<参考4> 65歳以上の無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯)/2024(令和6)年

●介護費用

生命保険文化センターの調査では、介護にかかる自己負担は ”平均月9万円”、期間は平均4年7か月。トータルで ”約495万円前後”が目安です。

参考:
生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査[2人以上世帯]」/2024(令和6)年度>

④人生の充実・社会貢献

趣味、旅行、自己投資(資格や学び)、家族との特別な思い出づくり、寄付、社会貢献活動 など
将来の備えが整ったうえで「人生の質」を高める価値ある支出に回します。

⑤贅沢や衝動買いのお金

高額な嗜好品や衝動的な出費
優先度は最後。余裕があるときだけ楽しむなど、ルールを設けましょう。

こんな時の考え方は?

こんな時の考え方は?

(事例1)教育費と介護が重なった50代

50代のご夫婦。子どもの大学進学に年間100万円以上の教育費が必要な時期に、親の介護もスタートしました。施設に入所すれば毎月15〜25万円の費用が発生することもあります。

◎優先順位はどう考える?◎
1. 自分たちの生活費を守る
2. 親の介護は「公的介護保険+親の年金・資産」を活用、足りない部分だけ補う
3. 教育費は奨学金・国公立進学など選択肢を柔軟に検討
4. 老後資金には極力手を付けない方法はないか

(事例2)40代夫婦 保険の出費をどう考える?

40代のご夫婦からよくいただく相談が「保険料が家計を圧迫している気がする」というものです。

◎優先順位はどう考える?◎
1. 保険料は”生活の基盤を守るお金”を圧迫していない?
2. 公的保障を確認。不足部分だけを民間保険で補う
3. 子育て期は死亡保障を厚く、子ども独立後は保障を減らして老後資金へシフトする選択肢も

理想の人生を現実に

あなたの家計の優先順位にはどんな基準がありますか?
あなたの人生におけるお金は、ここで述べていない配分先もあるかもしれません。
また、教育費や介護費用、保険の出費は、人生のタイミングによって重なり、大きな負担となります。
だからこそ、ライフプランコンシェルジュでは、お客様一人ひとりのライフプランに合わせて、「数字を見える化し、優先順位を整理するお手伝い」もしています。

理想の人生を現実に。私たちは、あなたの人生を応援しています。

ライフプランコンシェルジュコラムは入学、就職、結婚、出産、家・車の購入など様々なライフイベントに寄り添うお役立ち情報です。
不動産/動産、福利厚生、企業型確定拠出年金(企業DC)、キャリアプラン、財務分析、事業継承など、経営課題にも向き合います。

お問い合わせ窓口

Mail Magazineメールマガジン登録

保険、住宅ローン、金融、教育費、老後の備え、災害対策など
ライフプランに関するさまざまなお役立ち情報をお届けします。